乾癬の5つの種類

乾癬とは

銀白色の鱗屑と呼ばれる皮膚の粉を伴い、赤く盛り上がった紅斑が全身に見られる皮膚疾患です。
大きさや形、数などはさまざまで、周辺の発疹が結合して大きな発疹を作ることもあります。

青年期や壮年期に発症しやすく、頭部、肘・膝、臀部、下腿伸側にできやすいことが特徴です。
白人に多い病気と言われており、日本人はなりにくい病気と考えられていましたが、近年は増加傾向となっています。

現在、日本人では人口の約0.1%がこの病気であると言われています。

乾癬の症状

乾癬の症状は皮膚ががさがさし、粉上にぽろぽろと落ちる鱗屑、皮膚が赤くなる紅斑が主症状であり、人が多く集まる新宿、西新宿の皮膚科にもまずはこの症状を訴えて受診される方が多くなります。
かゆみは乾癬患者の約50%に見られる症状とされています。

関節炎や爪の変形を伴うことがあります。

乾癬の種類

乾癬は主に5つの種類に分類できるとしています。

1つ目は尋常性乾癬といい、乾癬の90%がこれにあたるとしています。
新宿駅や西新宿駅周辺にある皮膚科でもこの尋常性乾癬の患者数が最も多いと考えられています。

2つ目は膿胞性乾癬といい、尋常性乾癬に元々罹患している人が妊娠や感染症を契機として膿胞が全身に出現するタイプと急な発熱などによって膿胞を発症するタイプに分類されます。
乾癬としては稀な病型で乾癬全体の1%程度と言われています。

3つ目は関節症性乾癬といい、関節炎を伴う乾癬を指します。発疹の程度と症状が一致せず、発疹が軽度であっても関節炎が強く現れることがあります。
乾癬患者の10人に1人程度の割合で発症すると考えられています。

4つ目は滴状乾癬といい、身体のさまざまな場所に突然滴上の乾癬が現れます。
細菌やウイルスの感染が原因となるとされています。
感染症が治まることで発疹が改善することもある一方で、そのまま尋常性乾癬へ移行してしまうこともあります。

5つ目は乾癬性紅斑症といい乾癬の中でも重症であるとされています。
乾癬の紅斑が結合して身体中真っ赤になってしまう傾向にあります。

乾癬の治療方法

乾癬は症状の軽快と悪化を繰り返す病気となるためその都度治療法を選択することが必要となる疾患です。
そのため新宿・西新宿周辺の皮膚科の中でも治療方法が異なるということがあります。

塗り薬はステロイド薬、ビタミンD3薬が主に使われ、通常は治療の初期には塗り薬が選択されます。
飲み薬を併用する場合はレチノイド、シクロスポリン、メソトレキサートが使用されますが、中には日本で保険適用外となっているものもあります。

これらに加えて光線療法を行うのが乾癬の基本的な治療法となります。
光線療法とは発疹部分に機械を用いて紫外線を照射して症状を改善させる治療法となります。
この治療法で十分に効果が見られない場合には抗体療法といい皮下注射のダリムマブ、点滴注射のインフリキシマブ、皮下注射のウステキヌマブという薬剤を使用することもあります。

乾癬の保険診療

乾癬の治療は基本的に保険診療内で治療を行うことができます。
しかし、治療法や日本で適用外の薬剤を使用してしまうと一部保険適用外となってしまいます。
そのため、新宿駅周辺や西新宿の皮膚科を受診する際には健康保険証を持参するとともに、治療法と保険適用の有無を医師によく確認すると良いでしょう。