かゆみの原因と保険診療

かゆみとは

かゆみとは皮膚の不快な感覚の1つで、皮膚を搔いたりこすったりしたくなるようなことをいいます。
かゆみを起こす刺激は物理的刺激、化学的刺激、心理的刺激があげられます。
掻くことで皮疹を伴うことが多く、それが悪化することでさらに痒みが増すという悪循環を繰り返すことが特徴です。

かゆみの原因

痒みの原因はさまざまあり、湿疹、皮膚炎や蕁麻疹、皮膚掻痒症、虫刺され、腎疾患や黄疸などの肝疾患、糖尿病、老齢、温熱寒冷刺激などが原因として当てはまります。
また、それ以外にも低栄養や脱水などによる皮膚の乾燥、スキンケア不足からかゆみを生じることもありますが、原因不明の場合もあります。
かゆみは皮膚に目に見えて疾患が生じていない、正常な皮膚でも生じることがあり、原因が無くても症状が出現することがあります。

かゆみの症状

乾燥や炎症などの原因に伴い、皮膚からはサイトカインや化学伝達物質といった痒みを引き起こすヒスタミンやサプスタシンPといったさまざまな起痒物質が放出されます。
この起痒物質が神経に作用すると痒みを誘発して症状があらわれます。
また、交感神経の活動の変調により痒みの症状は夕方から夜間、朝方に最もよく見られます。
何かに集中していると交感神経が優位に働くため、一時的ではあるものの痒みの症状があらわれないということもあります。
そのため、新宿や西新宿の都会で働く方の中には仕事が終わってから突然痒みが強くなった、休日になると痒みが強くなるといった訴えもよく聞かれています。

かゆみの注意点

かゆみを感じると意識的にあるいは無意識に掻いてしまう方も多いかもしれませんが、痒いからといって掻いてしまうと皮膚を傷つけ、その傷ついた皮膚あるいは掻くという行為から刺激を受けて起痒物質であるヒスタミンが過剰に分泌されて痒みが悪化します。
痒みの悪循環を引き起こさないためにも痒みを感じても掻かないようにしましょう。

かゆみの治療薬

かゆみの治療薬は痒みを引き起こしている原因にもよります。
湿疹や皮膚炎による痒みの場合は抗ヒスタミン薬やステロイドの塗薬が使用されます。
蕁麻疹による痒みの場合には、抗ヒスタミンの内服薬が使用されます。
アトピーによる痒みの場合はステロイド外用薬に加えて保湿剤を使用されます。

かゆみの保険診療

かゆみの治療は基本的に保険診療で行うことが可能です。
そのため新宿周辺や西新宿にある皮膚科を受診される場合には健康保険証を持参されることをおすすめします。