これだけ知ればアトピーも万全!
アトピーとは
アトピー性皮膚炎は、皮膚内の炎症が原因となって、湿疹や痒みといった症状を出す皮膚疾患といわれます。炎症は一度では終わらずに何度も悪化と改善を繰り返す特徴があります。
皮膚の炎症はなぜ起きるかということになりますが、アレルギーが深く関わっていると医学界では注目されています。
アトピー性皮膚炎を患っている方の皮膚には、角質層の弱さがあるため、皮膚のバリア機能が低下しているといわれます。
通常は角質層で紫外線や化学物質など外敵となるものは、防御できるものですが、弱化した角質層では浸透してしまい、細胞が持つ免疫反応が働きます。これが炎症や湿疹のメカニズムです。
アトピーの原因
アトピー性皮膚炎の根本原因は、残念ながらはっきりと解明されていない病気であり、医学界では順次研究がされているといわれています。
健康な人とアトピーの患者さんを比較するとアトピーの患者さんは肌のバリア機能が弱く、また常在菌のバランスが乱れているということも論じられています。
またアトピーによるかゆみや皮膚症状を引き起こす原因となるものは人によって変わってきますが、ダニや花粉、洗剤、汗、食べ物などの物理的な刺激から、ストレスや過労など精神的な素因などにまで至ります。
あるものに対して痒みが発症するという点ではアレルギー性皮膚炎と同様に思えますが、刺激物となるものでは同じでも、大きな違いがあるといわれます。
アレルギー性皮膚炎は原因物質を排除することで症状は改善します。
反対にアトピー性皮膚炎では、一時的に症状が緩解されても再度繰り返されたり、悪化することが特徴です。
アトピーの症状
- カサカサとした皮膚の乾燥
- かきむしりたくなるような強い痒み
- 掻くことで、フケのようになる皮膚の落屑
- 掻くことで生じるかさぶたのような痂皮(かひ)
- 進行すると患部が鮮明な赤色になる紅斑(こうはん)や、ドーム状に隆起している丘疹(きゅうしん)
- かさぶた様の皮膚がはがれるとただれた状態になる
- 患部の終盤は皮膚が厚く硬くなる「苔癬化」が起こる
アトピー性皮膚炎は長い時間をかけてでも治療が必要となる疾患ですが、それには理由があります。皮膚炎だけに留まらず、喘息や食物アレルギーなどに発展したり、痒みというストレスに襲われる、不眠になり生活の質に関わってくるなどなどマイナス因子が考えられることになります。
またアトピー性皮膚炎が進行し「苔癬化」してしまうと、きれいに回復するのが難しいといわれます。皮膚の異変を感じた時は、新宿や西新宿にはたくさんの皮膚科がありますので、早急な受診をお勧めします。
アトピーの歴史
今では耳慣れした「アトピー」ですが、アトピー性皮膚炎の病名が定められるまでには、いくつもの歴史が語られています。
昔にも、アトピーの症状である痒みや湿疹と苦闘している子供は少なくなく、フランスの医師であるベニエが、痒みを伴う湿疹の原因について研究していました。
湿疹ゆえに皮膚だけに着眼しそうですが、ベニエは喘息の発作と同時期に症状が現れるといった点に焦点を絞りました。
その後20世紀に入り、アメリカの医師であるコークが、異物が体内に侵入することによって何かしらの反応が出るといった「アレルギー」を提唱し、喘息との関連性をより追及。1923年には、「奇妙な」「変わった」に値するギリシャ語「アトピー」と名付けることとなります。
アトピーは長い歴史を持ちますが、未だ解明できないことが多く研究は続けられています。アトピー治療には時間も最新医療も必要な疾患です。
アトピー治療を対象とする皮膚科は新宿や西新宿にも多いと思われます。長期治療が必要だからこそ、患者に寄り添いながら親身になって治療に取りくんでもらえる皮膚科は、何よりも魅力的ですね。自分に合った病院を見つけ、悪化させないためにも早い時期から治療を開始しましょう。
アトピーの予防方法
アトピーの症状を引き起こす原因がわかっている場合はそのアレルゲンとなるものを取り除くことが先決です。
ダニやホコリ、ペットの毛やフケ、室内のカビなどであればこまめに掃除することが必要です。
特にエアコンやカーテンなど毎日掃除しないものにも注目して清潔な環境を保ちましょう。
環境の整理のほかは皮膚の直接的なケアも大切です。
入浴やシャワーは毎日行い、汗などで汚れた時はこまめにふき取るなど保清を行います。
洗う時にも、乾燥した肌は傷つきやすいため刺激の少ない洗剤を良く泡立ててから、やさしく滑らかに洗うことが望ましいとされています。
ゴシゴシ洗いは避け、湯の温度もぬるま湯をキープすることや、アトピーの皮膚は保湿成分が少なく容易に水分が蒸発してしまうため、保湿することも重要な予防です。
そのほか日常生活習慣上でも、ストレスや睡眠不足などリスクとなることを把握しながら回避していきましょう。
アトピーの治療法
アトピーの一番ネックな部分は悪循環です。
新宿や西新宿でもアトピー性皮膚炎の治療を重点的に行われている皮膚科はたくさんあります。
治療の中心はこの悪循環を切り離し、症状を改善していくことだといわれています。
アトピーの症状は皮膚に炎症が起きている状態ですので、ステロイド外用薬などで炎症の抑制する治療方法や、痒みが強ければ抗ヒスタミンなどを用いた対処療法がとられることが多いです。
そのほか原因や悪化因子を追求し排除していくことや、皮膚の基盤を正常化していくためのスキンケアなどにも力を注ぐことが一般的な治療内容です。
アトピーは子供に発症するばかりではなく大人になってから生じることがあるといわれます。
自己対策では難しい皮膚疾患ですので、新宿や西新宿の皮膚科でしっかりと治療を受けるようにしましょう。