でん風とでん風の注意点

でん風とは

でん風とは皮膚の感染症の一つですが、聞きなれない方も多いのはないでしょうか。

でん風を引き起こす原因は細菌ですが、特別なルートで感染するというものでもなく、人の皮膚に当たり前に存在している常在菌が増殖することで症状が現れるといわれます。

常在菌といっても数え切れない種類の細菌がありますが、中でもマラセチア・ファーファーと呼ばれる菌にあたります。

好発部位は全身性ですが、中でも背中、首、胸、脇の下などが一般的に多く見られるようです。

褐色またはサーモン様の色、白色など本来の皮膚とは違った色の斑がみられ、それが融合すると大きな地図のように大きな瘢痕になるものもあります。

かゆみを伴う場合もありますが、掻きむしりたくなるような強度ではなく、表面はフケのように皮膚がカサカサとした状態で剥がれ落ちるのが特徴で、医療的には鱗屑といった表現になるようです。

でん風が生じやすい年齢も20~40代と若い世代、男女比では男性に多く見られるものですが、稀に小児の顔などに発症する場合があります。

このでん風は症状がピークを越えるとそのまま色素沈着または色素の脱失などといった後遺症が出ることもあげられています。

でん風の発症環境には汗が関与しているといわれるだけあって、春から夏にかけての発症が目立ちます。

新宿をはじめ西新宿も人の混雑が目立つところなので電車などでは汗ばむ機会が多くなりそうですね。

皮膚に異変を感じたら、早めに皮膚科を受診して治療に取り組むことが必要ではないでしょうか。

でん風の注意点

でん風の原因菌は真菌であり、私たちがよく知っているカビを引き起こす菌と同種になります。

流行病や人から人へ感染するものでもなく、自身の体調や皮膚状況によって再発を繰り返すため、日頃からある程度の自己管理が必要になってきます。

基本的には身体の清潔を保つことです。

汗がそのまま皮膚に残る状況が菌の増殖を助長してしまうため汗の処理をしっかり行いましょう。

汗をかくからと下着を身に着けないのは逆効果になるため吸収性の良い下着を着用し、汗をかいたら細目に取り替える、またはタオルなどでマメにふき取るといった方法が好ましいとこころです。

夏場は特にシャワーや入浴は欠かさず行い、余分な皮脂を洗い流すことが大切です。

でん風は皮脂の多い人に発症する確率が高いといわれていますが、同じ環境でもでん風を発症する人としない人がいます。

残念ながらこの差の原因は解明されておらず、また皮膚が変色してしまった場合は、それに対する外用薬などは現在のところ開発されていません。

どんな病気も予防や早め対策は必須ですが、でん風は特に色素沈着する前に治したいものですね。

新宿や周辺の西新宿などはオフィス街も多いのですが、人の健康を維持する医療施設もたくさんあります。

忙しい環境だからこそ自己の体を管理することも大切です。

でん風をはじめとした皮膚に関する相談を含めて、信頼を持って受診できる皮膚科を探すことも重要です。